例えば…
- 外出の際「鍵を閉め忘れたのではないか」と不安になり、家に戻って鍵が閉まっていることを何度も繰り返し確認をしてしまう。
- 「手が細菌やウイルスで汚染されてしまった」という考えにとらわれて、長い時間何度も手を洗わないと気が済まない。
強迫症は、このような不安と行動を繰り返し、日常生活がうまくできなくなってしまった状態です。
「とらわれ」と「繰り返し行動」を特徴とします。
強迫症の症状
強迫症の症状は、下記の2つが存在します。
- ①強迫観念
強迫観念とは、不安な考えが頭から離れず、打ち消そうとしたり無視しようとしたりしても繰り返し出現してしまう考え(観念)です。 - ②強迫行為
強迫行為とは、この不安な考え(強迫観念)を解消しようとして行動すること(行為)です。
「手が細菌やウイルスで汚染されてしまった」という強迫観念から、「長時間繰り返し手を洗う」という強迫行為を起こします。
この強迫行為(=手を洗う)によって一時的に強迫観念(=手が汚染されたという不安)は楽にはなりますが、また同様の不安(強迫観念)が別の状況で出現して強迫行為を繰り返してしまうという悪循環に陥ります。
強迫症は、強迫観念と強迫行為の両方、あるいはいずれか一方が存在し、多大な不安や苦痛を認め日常生活に支障をきたした状態です。
有病率は男性、女性ともに同程度ですが男性の方が女性より発症が早いといわれています。
治療は?
薬物療法と精神療法を組み合わせます。
薬物療法は、抗うつ薬(SSRI;選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が中心です。
また精神療法は認知行動療法が用いられます。
治療は、それぞれの症状の段階や重症度にあわせて行います。
強迫症の治療に精通した精神科専門医に相談されることをお勧めします。
<執筆者>
かめいメンタル・メモリークリニック 院長 亀井 聖史
- 精神保健指定医
- 日本専門医機構認定精神科専門医・指導医
- 日本認知症学会専門医・指導医
- 日本老年精神医学会専門医・指導医
- 日本認知症予防学会認知症予防専門医
- 日本精神神経学会認知症診療医
- 日本医師会認定産業医
- 臨床研修指導医







